水疱(すいほう)とは、皮膚疾患などでみられる皮疹の一つ。水ぶくれ(みずぶくれ)とも称する。
皮膚が隆起して膜と水様のサラサラした液を蓄えた状態をいう。内容物は血清、フィブリン、細胞成分などであり、決して水ではない。
湿疹(湿疹の3角形)でみられる滲液性丘疹は、丘疹の上に小水疱が出現している状態をいう。
大きさによる分類
■直径5mm以上のものを水疱(英 blister, bulla)■直径5mm未満のものを小水疱(英 vesicle)
性質による分類
■緊満性水疱水疱膜が厚くなかなか破れないタイプ。真皮または表皮と真皮の間など比較的深いところに出現する。水疱性類天疱瘡・疱疹状皮膚炎でみられる。
■弛緩性水疱
水疱膜は薄くすぐ破れるタイプ。表皮内など浅いところに出現する。尋常性天疱瘡でみられる。
■汗疱状水疱
足底や手掌の角層の厚いところにできる。表面が厚い角層で覆われているため破けず、小さい白色の粒のように見える。汗疱状湿疹・白癬でみられる。
水疱のみられる疾患
■湿疹(接触性皮膚炎など)■水疱症(表皮水疱症・天疱瘡など)
■熱傷
■単純疱疹・帯状疱疹などのヘルペス感染症
鑑別
膿疱:内容物は白血球でありドロドロしている。
皮膚の傷跡、やけど跡などに関する用語
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